最終更新日2005年8月12日
絵本箱事業「アリペンチャ」〜ちいさな象さん〜

スリランカの子どもたちが楽しんで本に触れる環境をつくり、その輪を家庭へと広げるプロジェクトが「アリペンチャ」です。スリランカ国内の子ども向け出版物は、印刷技術も紙質も向上してきましたが、子ども達が直接絵本に触れる機会が少ないのです。家庭では絵本のなかった世代に育った親は、プラスティックのおもちゃは買って与えても、比較的値段の高い本を買うことは稀です。また、幼稚園 (プレスクール) では経済的理由もあり、絵本をおいてある所はほとんどありません。
5〜8の幼稚園が集まった小グループは月に一度の会合を持ちます。その代表が集まり地区全体の組織を作ります。この小グループに絵本箱を貸し出し、「アリペンチャ」は幼稚園を巡回します。一冊の本はこうして多くの子どもたちに出会います。この「アリペンチャ」の価値は幼稚園の間を移動するというところにあります。貸し出しを通して、他の幼稚園と交わる、週末の家庭への貸し出しを通して保護者との関係を深める。本が動く、人が動く、空気が風になって、子ども達のもとへ届きます。心地よい風のなか子ども達が楽しく学べる環境作りをお手伝いします。
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アリペンチャって何?
移動式のローラーがついた絵本箱です。一箱に25〜30冊のスリランカの絵本が入っています。

どうやって使うの?
プレスクールで自由に絵本を見る/読む。週一度、家庭へ貸し出しをする。

ゴザを広げると、本に囲まれた空間ができる。

子どもにせがまれて本を読むお父さん。

子どもの質問でおかあさんは忙しくなったと、嬉しそうです。

毎週木曜日、自分で好きな本を選んで、貸し出しノートに記入してもらい家に持ち帰る。月曜日に返却。
進捗状況
2003年度末、6つの地区で161台配付しました。地区内では絵本セットが幼稚園間を移動し始め、1冊の絵本が100人以上の子どもに読まれた証拠にぼろぼろになっているので、取り替える必要がでてきました。また他の地区からも絵本箱配付要請がつづいています。
2004年度は、2003年度に引き続き「ひろしま・祈りの石国際教育交流財団」から助成をいただきました。アンパーラ地区への絵本箱配付が始まり地区の連帯作りも活発になってきました。
絵本畑の開拓を始めています。
2005年4月3日

「アリペンチャ」絵本箱はSVS支援の5地区のプレスクールに配布されています。この事業はとても高い評価を得ています。SVSでは次のステップとして、絵本畑の開拓を始めています。昨年はスリランカの絵本作家第一人者であるシビル・ウェッタシンハさんとともに、イラストレーター、作家、出版社とともに勉強会を開き“Smiles from Sri Lanka”を出しました。また「アリペンチャ絵本シリーズ」として、シンハラ語、タミル語、英語の3言語で“Wash Wash Wash”を、4月には“A Lantern for Wesak”も出版しました。「ひろしま・祈りの石国際教育交流財団」が今年もこの事業を支援してくださいました。この事業ではシビル・ウェッタシンハさんや著名なイラストレーターとともに、勉強会をひらき、質の高い幼児向けの絵本畑の開拓のお手伝いをします。
絵本畑開拓事業「アリペンチャ絵本ワークショップ」
2005年8月16日
8月5、6日の2日間でイラストレーターのワークショップが開催されました。シビル・ウェッタシンハさんの指導で、子どもと絵本の関係、題材の表現のしかたなど、スリランカの絵本を取り巻く環境などの話から始まりました。絵本の基本的なありかたから、技術面の指導、水彩でのぼかしかた、筆の選びから、水彩色鉛筆の使い方など、シビルさんの独特な手法などを丁寧に説明してくれました。参加者は滅多にない機会と熱心に手元を見ながら質問をしていました。
このワークショップでは、参加したイラストレーターが、今後数回に渡りシビルさんの指導を受けたあと、シビルさんの書いたお話を題材に絵を仕上げていきます。
(平成16年度「ひろしま・祈りの石国際教育交流財団」の助成事業です。)
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http://surangani.exblog.jp/