2005年1月16日
スランガニの友達へ#4
by 馬場 繁子
昨晩村からもどりました。すこし大きなファイルになってしまいますが、写真を添付します。
子どもたちは、時間どおりに食事をしていないのと、食欲がないというとそのままにされてしまうため、いつもお腹をすかせています。人々には十分にお米や豆は配給されていますが、まだ避難テントの生活も落ち着かないので、子どもへの世話は二の次になっているようです。SVSでは、ミルクとビスケットのおやつを続けています。またたく間にお砂糖の容器が空になってしまう程、お砂糖の量が多いので、栄養を考えて、ミルクを多めに、砂糖を少なめに作るのですが、不評。「まずーい」といわれてしまいました。
14日はヒンドゥーの収穫祭「タイポンガル」。津波の後ですが、村人はポンガル「ミルクライス」を作り、神々にお祈りしました。ヒンドゥー教では、死者の出た家は不浄で30日間お寺に入ることはできません。いただいたミルクライスをSVSから不幸のあった家族、子どもに配りました。とてもおいしいポンガルでした。
午前中はこどもたちとマンゴの木の下に集まって、無くなった村、残った村について話あい、白い布に、カラーマーカーでみんなの村を描きました。「この家もうないんだよね」「庭にココナツがあったんだけど」「僕がつくった鳥小屋」などなど、思い出しながら、色とりどりの家を描きました。そしてアニメーターのアントンの「何があったらいいかな、あたらしい村に?」の声に「大きくてシバのいるお寺」「病院」「電気の付いている建物」などなど、次々に絵が増えて、白い布はすてきな村に変身しました。
朝から庭の一部を草刈りをして星形に整えました。こどもたちが手伝ってくれて、大騒ぎで約10メートルの星をつくりました。そのなかに砂をまき、石灰で縁取りをして土器製の灯明「パハナ」を400個ならべました。ココナツ油を注ぎ日没をまちました。コロンボの日本人会ボランティアサークルの方々のあたたかいご支援でとどいた200個のふわふわくまさん。どの子どももほっとした笑顔をみせ、ぎゅっと抱きしめたのは印象的でした。
アントンが鍬をたたき、暫しの黙祷。あちこちからすすり声が聞こえてきました。星形の灯明に皆が一つ一つロウソクで火をつけていきました。亡くした子どもをおもって、おかあさんは大声が泣きました。お父さんは手を合わせたまま、涙をぼろぼろと流しました。津波後に初めて感情を表に出す事ができました。星はいつもみんなの傍にいて守ってくれます。村のすぐ上にいる星。この光が天に届いて星になりますように。村人みんなで祈りました。
皆様の御支援で、SVSは村で人々の必要とされていたことを支援できました。村長さんや校長先生、軍隊、警察の人たちからお礼の言葉をいただきました。いち早く村に入り、根をおろし支えてくれたのはSVSだと。これも皆様の御支援あっての活動です。義援金を寄せてくださった方、物資をお送りくださった方、車輌を貸してくださった方、励ましの言葉をおくってくださった方、支援の方法を考えてくださった方、私の健康まで心配したくださった方、沢山沢山ほんとうにありがとうございます。これからも努力します。引き続き御支援、応援よろしくお願いいたします。
来週24日にスタッフが村に入ります。また、4月からはアントンがSVSスタッフとしてこの地で活動をはじめます。(2005年1月16日)
ヴァッドゥワン村の詳細
ヴァッドゥワン村は東と西にラグーンをはさんで形成されています。津波で東ヴァッドゥワンが壊滅しました。現在避難民は西ヴァッドゥワンでテント生活をしています。以下の数字には西ヴァッドゥワンの数字は入っていません。
- 避難世帯
- 128家族
- 人口
- 441名(男性: 220、女性: 221)内、妊婦9名、授乳中22名
- 年齢
- 1歳から18歳(男性: 90名、女性: 100名)
- 60歳以上(男性: 7名、女性: 6名)
- 1歳から18歳の内訳(Mは男性、Fは女性)
- 0-1歳9名(M: 6/F: 3)
- 2歳11名(M: 6/F: 3)
- 3歳11名(M: 5/F: 6)
- 4歳11名(M: 7/F: 4)
- 5歳13名(M: 6/F: 7)
- 6歳10名(M: 4/F: 5)
- 7歳12名(M: 5/F: 7)
- 8歳11名(M: 6/F: 5)
- 9歳9名(M2/F: 7)
- 10歳15名(M: 5/F: 10)
- 11歳6名(M: 2/F: 4)
- 12歳12名(M: 7/F: 5)
- 13歳5名(M: 1/F: 4)
- 14歳12名(M: 6/F: 6)
- 15歳11名(M: 6/F: 5)
- 16歳8名(M: 6/F: 2)
- 17歳11名(M: 6/F: 5)
- 18歳11名(M: 1/F: 10)

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